子供たちは夏休みの後半へ突入し、連日の猛暑に負けず夏休みを謳歌しているようです。世の中もお盆休みに入り帰省や墓参り行く家庭も多いのではないでしょうか?我が家も行って来ました。
親族が集まった席での話題の一つに「来年には墓じまいをしようと思う。」というテーマがありました。墓じまいという言葉は聞くようになったものの、何をどうしてよいのか分からず話は想像の域を出ません。子供たちからすればなんのことやらです。退屈アピールが始まったので話その場では切り上げることにしました。大事なことなので簡単に記事にしてまとめてみました。
1. 墓じまいとは?
墓じまいとは、既存のお墓を撤去し、遺骨を別の場所に移すことです。背景には、人口減少や、進学就職での地方から都市部への移住、管理費の負担、遠方からの移動の大変さなどによる「お墓の承継者不足」があります。厚生労働省の統計でも、近年墓じまいは全国で増加傾向にあります。
2. 墓じまいの流れ
- 親族への相談
トラブル防止のため、必ず親族間で合意を取ることが重要です。 - 改葬許可の取得
役所で「改葬許可申請書」を提出します。 - 閉眼供養(魂抜き)
お寺に依頼し、お墓の魂を抜く儀式を行います。 - 墓石撤去・更地化
石材業者に依頼して墓石を撤去します。 - 遺骨の移動・再納骨
新しい供養先へ移します。
3. 墓じまいにかかる費用の目安
- 墓石撤去費用:1㎡あたり約8万〜15万円
- 閉眼供養費用:2万〜5万円
- 改葬先の費用:納骨堂や永代供養で5万〜50万円程度
※地域や霊園によって変動あり
4. 墓じまいのメリット・デメリット
メリット
- 維持・管理費が不要
- 後継者不在でも安心
- 遠方からの移動負担が減る
デメリット
- 家族や親族の理解が必要
- 先祖供養の形が変わる心理的負担
- 改葬先選びを誤ると後悔の恐れ
5. 墓じまい後の代替供養案
- 永代供養墓:寺院や霊園が管理、合同供養で後継者不要
- 納骨堂:ロッカー型・自動搬送型など室内での保管が可能
- 樹木葬:樹木や花の下で自然と共に眠るスタイル
- 散骨:海や山など自然に還す方法(粉骨が必要)
- 手元供養:小さな骨壷やアクセサリーで自宅保管
6. 後悔しないためのポイント
- 親族全員の合意形成
- 宗教・宗派や地域慣習の確認
- 改葬先の費用・立地・管理体制を事前にチェック
まとめ
墓じまいは、供養の形を大きく変える大切な選択です。感情面と現実面のバランスを取りながら、家族や親族としっかり話し合いましょう。
そして、新しい供養の形を選ぶ際は、故人の意志、これからを生きていく人一同が納得できる方法を見つけることが、後悔のない選択につながります。
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